あったかい生活をつくる 木質バイオマス エコストーブ 薪ボイラーの推進

従来の切捨て間伐で林地残材として残っている木材の収集など、山をしっか
り管理すると、細い木、曲がった木が次々と出てくる。
それらを木質バイオマスとしては、薪の活用を進めていきたい。


お手軽に出来るのは「エコストーブ」
藻谷浩介が書いた「里山資本主義」でも紹介されているエコストーブ。
ペール缶と煙突があればつくれます。
何といっても数本の少ない薪で美味しいご飯が炊けるのが醍醐味です。
NextGreen但馬でも、2014年6月15日 逆手塾(過疎を逆手に取る会)の和田芳治さんを講師に招いてエコストーブ作り体験を行いました。


そして、木質バイオマスとして薪の活用を進めていくには、「薪ボイラー」の普及が
カギとなる。
薪活用が盛んなヨーロッパでは、薪やチップ、ペレットの高効率ボイラーが
多数活躍している。

最近では、国産の高効率(熱効率80%以上、二次燃焼タイプ)の「薪ボイラー」が開発され、各地で地域密着の取り組みがはじまっている。「薪ボイラー」の中でも、
(株)アークのガシファイアーは、薪に十分な乾燥も必要ないほどだ。


豊岡市では薪ストーブ設置にはいくらか補助が出ることになっている。
次は薪ボイラーへとの期待も高まる。

公共施設や民間入浴施設、高齢者施設、農業用ビニールハウスなど薪ボイラー
の活躍できる場は多くある。例えば飲食店で食器洗いに使うお湯は、湯沸かし器やボイ
ラー、つまりガスや灯油で沸かしていると思うが、これを薪ボイラーに変えるわけだ。


農業用ボイラーでは、ビニールハウスの暖房に活用できる。これも地域の薪を
使えば安価になる。薪ボイラーの利点は、従来のストーブ用のように小さく薪割りをしな
くても、丸太の状態で投入できることだ。


このように大型の薪ボイラーの他、飲食店等の小規模型ボイラーも活用してい
けば、さらに薪の利用は進む。店側は光熱費を大幅に減らすことができる。
切捨て間伐され、山に置き去りだった木材も適材適所で有効に活用できるわ
けである。

エコストーブ

山に点在する木材

高知県吾川郡いの町にある「土佐和紙工芸村くらうど」の薪ボイラー(ガシファイアー)
生木に近い1m程度の丸太のまま投入できる。薪ボイラーで沸かした湯がタンクに入ってゆく。煙突を見上げても煙は透明である。


全国に広がる木の駅

木質バイオマスを集める仕組みは、最近全国で広がりを見せる「木の駅」構想が有力だ。豊岡市の隣町、京丹後市にはすでに木の駅がある。


京丹後市では木材を集めてチップ加工し、チップボイラーで温浴施設に活用することを想定している。
豊岡市内では木の駅を設置した場合、そこから集まった木材を、チップではなく薪ストーブ、薪ボイラー用の薪に活用させていくことを構想したい。
まずは「木の駅プロジェクト」を構え、市民参加の土台をつくることからはじめたい。


木の駅には誰もが木材を持ち込むことができる。これは林業の市民化には欠かせないものだ。地域のエネルギー循環をつくる林業版の直売所が木の駅になる。


NPO法人土佐の森では木の駅で薪割りの日を設けている。
都市に暮らす市民も参加し、薪を割るボランティア活動だ。
参加者には薪を持って帰れる特典付きなので、薪ストーブユーザーがこぞって参加している。
こうした薪割り体験を通して、森林を再認識し、エネルギーとしての薪の熱利用
までを体で実感する。森は身近なものと、市民に知らせている活動も木の駅は担っている。
雑誌「現代農業」などを手掛ける農文協が発行する「季刊地域」によれば木質バ
イオマスの使用は全国的にも着実に広がっており、薪の供給が間にあわない状況になって
いるという。相次いで木質バイオマスに関係するNPOや協同組合が全国各地で立ちあがっている。


NextGreen但馬の立ち上げと木質バイオマスの活用については、2014年1月の神戸新聞社説にも取り上げられたので参考にして欲しい。

高知県にある「木の駅ひだか」には、様々な木材が集積されている。

土佐ノ森の薪祭りでは素人でも薪割が体験できる。